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冬が終わり暖かくなると人よりも先に季節に敏感な虫たちの活動が活発になってきます。
ぽかぽかしてくると突如として増えてくるのが虫。
うれしくないことにペットに感染する寄生虫の心配もでてきてしまいます。
春はどのような寄生虫に気をつけたらよいのかまとめてみました。
春に気をつけたい猫の寄生虫
猫の皮膚や皮下にとどまる外部寄生虫には、ノミ・ダニがあります。
まず最も一般的なノミはネコノミで、猫はもちろん犬や人間も被害にあっているとても身近なノミです。
ノミは気温が13度以上でないと繁殖活動に時間がかかるのですが、今は室内が13度以上を保たれているので室内では1年中ノミが活動しているのが実情です。
外のノミは気温が低いときは卵のまま、さなぎのままの状態で越冬し春になると活動を開始します。
次にダニについてです。
マダニ
春の時期から活発になります。おもに屋外の草木から落ちて人や猫に寄生しますので、室内飼いの 猫は飼い主がマダニをつけて来なければ心配は要りません。
しかしマダニは 命の危険がある怖い寄生虫です。
ヒゼンダニ
目に見えないくらい小さく屋外にいるペットや野生動物から伝播され、皮下に寄生し激しいかゆみや脱毛の症状がでます。猫同士の接触感染はもちろん人にも感染します。
ミミヒゼンダニ
名前の通りで耳に寄生し、目に見えるくらいの大きさで感染動物との接触によって感染 します。
通常家の中にいるダニとは種類が違うので室内飼いで他の動物との接触がなければ感染はしません。
人にも感染しますが寄生はしないので症状は一時的なものです。
ツメダニ(フケダニ)
猫の背中に多く寄生し、かゆみはあまりないようですが大量のフケが出ます。
大きさは0.5ミリほどでフケに紛れると肉眼での確認は難しいです。
人にも感染し刺されると強いかゆみと痛みがでることもありますが寄生はしません。
お腹に棲みつく寄生虫
お腹の中に棲みつく内部寄生虫はおもに、寄生虫の卵や幼虫がついた野生動物などを捕食したり、寄生虫に感染した動物のフンを食べてしまったりすることで感染します。
補食される野生動物の活動が活発になる春から注意が必要です。
回虫症
体内に幼虫を持っているネズミなどの野生動物を猫が食べることや、 母乳を通じて母猫から子猫へ感染すること、 回虫の卵を猫が口に入れてしまうことで感染します。
子猫は元気がなくなったり下痢になったりしますが成猫はほとんど症状がでません。
条虫症(サナダムシ)
いくつか種類はありますが、すべて野生動物を捕食することで感染しますし、ノミから感染する種類もあります。大量に寄生されると貧血を起こしやすくなり、元気もなくなります。
鉤虫症(こうちゅうしょう)
幼虫のときに土の中にいて猫の口や皮膚から感染することや、 妊娠や授乳によって母猫から子猫へ母子感染することもあります。 感染した子猫は一か月以内に死亡してしまうことが多いようです。
他には寄生虫が原因となる鞭虫症があり、 寄生虫の卵が猫の口から入り下痢や腹痛、貧血を起こしやすくなります。
いずれの場合も猫のフンに寄生虫の卵などが付着し、それをさらに口から入れてしまうことが感染を拡大してしまうので、猫のトイレはキレイに保ってあげることが望ましいのです。
猫にもあるフィラリア症
犬のフィラリア症は広く知られていますが猫にもフィラリア症はあり、感染子虫を持った「蚊」に吸血されることで感染し、心臓に棲みつき肺の障害や心臓病などの原因になります。
蚊も暖かくなる春から活発になりますので、予防しておかなければなりませんね。