
寒い季節になるとお肌が乾燥してカサカサしたりかゆくなったり。私たち人間が乾燥肌で悩まされるように、犬も乾燥肌になることがあるってご存知ですか?
もともと犬の肌は、人間より皮膚が薄いため、肌トラブルが起きやすく人間以上に細かくケアしてあげる必要があるんです。
そこで今回は、犬が乾燥肌になる原因と乾燥肌を予防・改善するための対策についてお話したいと思います。
犬の乾燥肌。その原因は?
犬の皮膚は人間の1/3程度の厚みしかない為、とても敏感。
そのため全身の被毛が敏感なお肌を守ってくれているのですが、室内の冷暖房の影響や毛の抜け替わるタイミングなど、様々な原因で乾燥肌を引き起こしてしまいます。
乾燥肌の犬はフケの量が増えることが多いので、いつもよりフケが多いなと感じたら乾燥肌を疑った方がよいといえるでしょう。
また、乾燥肌の犬は、皮膚だけでなく毛に艶が無くなったり毛がパサパサしたりといった被毛のトラブルを抱えることもあるので、ブラッシングの際は皮膚と一緒に被毛の状態も確認してあげましょう。
被毛の薄いおなかや被毛でおおわれていない鼻や肉球も乾燥しやすい場所。
乾燥していないかを日頃からチェックしてあげるといいですね。
さらに乾燥肌は環境だけでなく、普段の食生活や使っているシャンプーなど普段の生活が影響して引き起こされることもあります。
皮膚が薄い犬は、シャンプーの時のお湯の温度が高いだけでも乾燥肌になってしまうことがあるので、十分に注意したいところ。
犬の乾燥肌にいち早く気付き原因を追究するためにも、普段から愛犬の様子に気を配ることが大切です。
犬の乾燥肌対策に保湿ケア
犬の乾燥肌を防ぐためには、人間の肌と同じで保湿ケアが重要になります。
まず取り入れたいのが、保湿剤を使った保湿ケア。
鼻や肉球など被毛におおわれておらず、むき出しになった部分は特に乾燥しやすいので、保湿力の高いクリーム状の保湿剤がおすすめです。
その他の部分には、ミスト状の保湿剤を使ってあげましょう。
犬の肌は人間に比べてデリケートなので、使用頻度は1日1回程度でOKです。
人間用の保湿剤は、犬には刺激が強いので、必ず犬用の保湿剤を使ってください。
乾燥肌対策には、犬が過ごすお部屋の湿度の管理も意外と重要。
特に冬場は乾燥しやすいので、加湿器をつけて保湿してあげましょう。
寒そうだからといってこたつに入れたり服を着せたりする飼い主の方もいらっしゃいますが、体から水分が蒸発してしまい、乾燥肌の原因になることがあるので、控えましょう。
それでも乾燥肌になったら?
いくら飼い主が気を付けていても犬が乾燥肌になってしまうことがあります。
犬の皮膚の状態がいつもと違うなと感じたら、まずは獣医に相談してみましょう。
ただの乾燥肌ならいいのですが、なかにはアトピー性皮膚炎などの病気が隠れていることがあるからです。
乾燥肌と診断された場合も、皮膚の状態によって適切な薬や保湿剤などを処方してくれますので、いづれにしても効率的に乾燥肌を改善していくことができます。
また、おうちでもできるケアとして、生肉や野菜を使ったバランスの良い食事を与えたりサプリメントを使ったりして体の中から乾燥肌を改善するのもいいアイデア。
どんな食事がいいかどんなサプリがいいかということは、獣医さんに相談してみることをおすすめします。
家族同様に大切な愛犬、正しい保湿ケアで乾燥肌を予防・改善してあげましょう。