
皮膚が赤くなっていたり一部分だけ毛が抜けてしまったりと、犬の体に変化が現れたらそれはもしかしたら皮膚病かもしれません。
犬の皮膚病は珍しいものではなく、犬種を問わずどの犬もなる可能性があります。
犬の皮膚病の原因はアレルギーや細菌などさまざまなものが考えられ、その原因や皮膚病になった部分によって治療法や薬もいろいろなものがあるんですよ。
そこで今回は、犬の皮膚病と薬、予防法についてまとめました。
多く見られる犬の皮膚病
一口に犬の皮膚病といっても、その原因となるものはさまざまです。
犬の皮膚病の原因となる代表的なものを知っておくことも、皮膚病の予防や悪化を防ぐことにつながりますよ。
犬の皮膚病の主な原因は3つ
ノミが原因となって引き起こされるものでは、疥癬症や毛包虫症などがあり、どちらもかゆみをともなう皮膚病です。
アレルギー性皮膚炎では、なんらかのアレルゲンに反応することでかゆみ、発疹などが引き起こされます。アレルギー反応を起こすアレルゲンは犬によって異なり、今まで大丈夫だったものでも突然アレルギー反応を起こしてしまうことも。
細菌が原因となる皮膚炎の中で最も多いといわれているのが膿皮症です。
膿皮症はかゆみや発疹のほかにも化膿してしまうこともあります。
細菌が原因の皮膚炎は多く、膿皮症以外にも真菌性皮膚炎や細菌性皮膚炎、マラセチア皮膚炎などが引き起こされることもあるんですよ。
犬の皮膚病の薬
もし、犬の皮膚に変化が見られ皮膚病の疑いがある場合は、動物病院で獣医に診てもらい適切な処置を施すことをおすすめします。
動物病院から処方される薬は、犬の皮膚病の原因や状態によって異なりますが、例えば錠剤や粉薬といった経口薬やかゆみどめなどの塗り薬があります。
薬にはさまざまな特長があり、効果がでるのが早いものや安全性が比較的高いというものがあります。
また、メリットだけではなくなんらかの副作用があるかもしれないものもあるため、薬を処方されたらその薬にはどのような効果があるのかを飼い主はしっかりと知ることも犬のために大切なことですよ。
また、犬の皮膚病では薬浴という抗菌シャンプーや保湿シャンプーなどを使った治療法もあります。
そして、覚えておかなければいけないことは、犬によって薬の効果があらわれるのに個体差があるということ。
同じ薬を使っていても、効果があらわれるのが早い犬や遅い犬がいるということです。
もし効果があらわれるのが遅くても諦めず、犬とともに頑張りましょう。
犬の皮膚病の予防とケアも大切
大切な愛犬が皮膚病にならないように予防することも大切なことですよね。
細菌やノミなどが犬の皮膚につかないように定期的にシャンプーをして、体を清潔保つことも皮膚病の予防や悪化を防ぐことにつながりますよ。
また、シャンプーに加えて犬用化粧水などを使ってお手入れをしてあげると、より予防効果が期待できると考えられます。
皮膚トラブルを抱えている犬は化粧水も慎重に選ばなければいけませんが、肌に刺激となる成分が入っていない安全なものを選んであがるのが大切です。