
うさぎと言えば、ニンジン!と、みなさん思われますよね。
でもうさぎは本当にニンジンが好きで食べているのでしょうか?そもそもニンジンはうさぎが食べても大丈夫なのでしょうか?
ご存知の方も、そうでない方もいますよね。そんな素朴な疑問を解決していこうと思います。
うさぎは草食動物
うさぎは自然界の野生動物の中では、とても弱い動物です。
そのために他の動物が食べない、枯れ葉などを食べても消化が出来る消化器官になっています。
人間の消化器官の長さが約6,5m~8mで身長の約5~6倍の長さなのに対して、うさぎの消化器官の長さは約4mで体長の約10倍もの長さになるのです。
そして、固い繊維質を分解し栄養分を生成するために、盲腸が最も発達しているという特徴があります。
うさぎは植物を食べて生活する、草食動物なのです。
うさぎの内臓はデリケート
ペットのうさぎは長い間飼育される過程で、食べ物を選ぶ能力が退化してしまい、食べて良い物と悪い物の区別がつきません。
与えた物はよっぽどの事がない限り何でも喜んで食べるでしょう。
時には、有害な物を食べてしまって、後で大変な事になってしまう事もあります。
ですから、うさぎに与える食べ物は、飼い主がきちんと理解して、管理してあげなくてはなりませんね。
そこで知っておかなくてはいけない、うさぎの病気があります。毛球症や胃腸うっ滞といわれる病気です。
繊維不足・糖分過剰・運動不足などが消化器官の働きを悪くする病気と、その症状の事です。
繊維不足で胃腸の働きが鈍くなると、食べた物が胃腸の中をスムーズに動かなくなります。
そこに毛繕いなどで体内に取り込まれた毛が絡まりあって塊になり、胃腸の中を塞いでしまい放置すると最悪の場合、死んでしまう事もあるのです。
症状はフンを観察するとわかります。
初期の頃はフンが不揃いになって徐々に小さくなり、量も少なくなって、毛で繋がったフンが見られたり、最後には出なくなったりします。
うさぎの健康は飼い主が守る
うさぎを病気にさせないために飼い主が出来る事は、うさぎに有害な食べ物を与えない事、運動不足にさせない事、ストレスを与えない事です。
うさぎに有害な食べ物
人間のための作られた加工食品・ご飯・パン・クッキー・チョコレートなど、糖分が多く肥満の原因となります。
香りや刺激の強い野菜・ネギ・玉ネギ・にら・にんにく・生姜・生の豆など、中毒を起こす危険があります。
デンプン質の野菜・いも類すべて・じゃがいもの芽、うさぎの内臓には不向き、ショック死もあるのです。
油分の多い野菜・アボカドなど、油分を消化できません。
ここにあげた食べ物以外にも、水分が多い野菜のレタス・キャベツ・きゅうり・トマトなどは下痢を起こしやすいため少量を様子を見ながら与えた方が良いですね。
食べ物ではありませんが、観葉植物にもうさぎには毒となってしまう物もありますので、目を離した隙に食べてしまう事のない様にしましょう。
ところで、ニンジンは好きなのかという疑問は、うさぎにとっては糖分が多めなので、与え過ぎない様に注意しましょう。
栄養価はニンジンの葉の方がうさぎには向いているようですよ。
運動不足にさせないためには、時々ケージから出してあげて、スキンシップを兼ねて運動させましょう。
ストレスを与えないためには、大きな耳を持つうさぎですから、音にはとても敏感なので、静かな場所が良いですよ。
愛嬌たっぷりの可愛い姿でいつも癒してくれるうさぎの健康は、飼い主である私達が気をつけてあげましょうね。